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CBNの効果とは?CBDとの違いや注意点、おすすめの使い方を徹底解説

cbn 効果 TOP

レアカンナビノイドCBNの情報

CBNの効果 の研究

CBN/カンナビノールはヘンプ/麻や大麻植物から抽出される植物性化合物です。比較的高い割合で植物内に含まれるCBD/カンナビジオールやTHCとは異なり、その含有量は非常に少ないため、希少/レアカンナビノイドと呼ばれます。日本ではCBD、CBG、CBNの3種類は基本的に精神作用が発現しないと考えられてウェルネス用途で使用する方が多いのですが、CBNはTHCの酸化分解生成物質であるため、THCの10%〜25%程度の軽微な精神作用を持つと考えられています。一方で研究によってはCBNは非精神作用物質であると言われることもあり、CBNが持つ精神作用に関する情報は様々です。しかしこれらの「CBNには微弱な精神作用がある」という情報は近年比較的増えてきているという印象で、2019年代は多くのメディアで「CBNは精神活性作用が無い」と伝えていました。この事は、近年CBNという成分に人々の注目が集まってきたことと、CBNに関する研究が増えてきていることを表していると考えられます。ただし、人における臨床研究の数はまだまだ少ないことも事実です。

CBNに関する研究

研究

いくつかの海外の研究ではCBNには以下の潜在的な効果が期待されています。

  1. 抗炎症作用
  2. 表皮水疱症の治療
  3. 緑内障の治療
  4. 睡眠の補助
  5. 神経保護
  6. 疼痛管理
  7. 筋肉の痛みの緩和、軽減
  8. 食欲を増進する効果

この中で表皮水疱症の治療に対するCBNの効果は臨床研究の第二段階にありますが、その他多くの研究は初期段階であるためさらなる研究が必要です。

CBNが持つ最も有名な効果とは

睡眠

一般的に知られているCBNの効能は睡眠サポートです。CBNが睡眠に効果があるという科学的な裏付けはまだありませんが多くの人々はCBNを就寝前に摂取すると眠気を誘うと報告しており、海外ではSleepy Cannabinoid/スリーピーカンナビノイドと呼ばれて数多くのブランドから製品が販売され、利用されています。

CBNはTHCから生成されるためか鎮静作用があると考えられ、この鎮静作用が体をリラックスさせて睡眠の質を改善させると言われています。しかしこれらはCBNを含む商品の販売メーカーからの主張であることが多く、科学的に立証されているわけではありません。ただし、ユーザーレビューを見ると多くの人々が睡眠効果を主張しており、昨今の海外メーカーの情報では睡眠に効果があるCBNの推奨摂取量などもサイト内でガイドされるようになってきているのです。そこで、まずはCBNに関するレビューをまとめてみました。

CBNのレビュー投稿記事まとめ

CBNのレビュー

海外の掲示板、口コミサイト、フォーラムに記載されていたCBNに関するコメントを簡単にまとめたものが以下です。

前向きな意見

ポジティブな意見

1. 「カンナビノールは私の不眠症に役立ちました。飲んだ後は赤ちゃんのように眠れました。」
2. 「CBNは不安を和らげるのに最適です。とても落ち着いてリラックスできました。」
3. 「慢性的な痛みにCBNを使っていますが、他のどの薬よりも効果があります。」
4. 「CBNは偏頭痛に本当に効果があります。痛みがほぼ即座に軽減されます。」
5. 「ストレス解消には驚くほど効果的です。飲んだ後はとてもリラックスできます。」
6. 「CBNには穏やかな鎮静効果があり、長い一日の終わりにリラックスするのに最適です。」
7. 「CBNで睡眠の質が改善されたのに気づきました。目覚めたときにすっきりします。」
8. 「CBNオイルは私の関節炎の痛みを劇的に改善しました。」
9. 「THCのようにハイにならないけれど、素晴らしい緩和効果があります。」
10. 「筋肉の痙攣と緊張を減少させるのに効果的です。」
11. 「CBNはPTSDの症状を管理するのに本当に役立っています。」
12. 「CBNはTHCから感じるパラノイアなしで、不安を和らげるのに非常に役立ちます。」
13. 「CBNのチンキ剤は私の睡眠サイクルを大幅に改善しました。」
14. 「慢性的な腰痛にCBNを使用しており、大きな違いを感じています。」
15. 「CBNグミは寝る前にリラックスするのに最適です。」
16. 「CBNを使い始めてから、全体的な気分と健康状態が改善しました。」
17. 「処方睡眠薬の素晴らしい代替品です。」
18. 「神経障害性の痛みを管理するのにCBNは非常に効果的です。」
19. 「CBNを使用すると、よりバランスが取れ、ストレスが軽減されます。」
20. 「CBNの抗炎症効果は、関節痛に有益です。」

否定的な意見

ネガティブな意見

1. 「CBNは私の睡眠問題にはあまり効果がありませんでした。違いを感じませんでした。」
2. 「CBNを飲んだ後、少しめまいがしました。」
3. 「CBNは効果が少ないのに高すぎます。」
4. 「不安には全く効果がありませんでした。」
5. 「CBNオイルを使用した後、軽い吐き気がしました。」
6. 「CBNの効果はあまりにも微妙で、実際の利益を感じることができませんでした。」
7. 「CBNを睡眠のために飲んだ翌日、眠気が残りました。」
8. 「CBNはCBDほど痛みを和らげませんでした。」
9. 「CBNは過大評価されているかもしれません。私にはあまり効果がありませんでした。」
10. 「CBNは軽い頭痛を引き起こしました。」
11. 「CBNを使用してもストレスレベルに変化を感じませんでした。」
12. 「筋肉の痙攣に対して顕著な効果はありませんでした。」
13. 「CBNは痛みの緩和にはTHCほど効果的ではありません。」
14. 「CBNのチンキ剤を使用した後、口が乾きました。」
15. 「CBNは眠りにつくのを助けてくれませんでした。」
16. 「CBNオイルの味が好きではありませんでした。」
17. 「CBN製品はわずかな効果のために高すぎます。」
18. 「全体的な気分には何の変化も感じませんでした。」
19. 「PTSDの症状には効果がありませんでした。」
20. 「関節痛の緩和には効果がありませんでした。」

前向きな意見と否定的な意見に別れており、効果があると感じている人もいれば効果が無いと感じている人もいます。ただしこの結果はあくまでも一部のユーザーの意見を取り上げたものです。前向きな意見をまとめると、痛みに効果があると感じている声が最も多く、次いでリラックス、睡眠、ストレスと不安という順になります。また、否定的な意見をまとめると何の効果も得られなかったという意見が最も多く、次いで価格が高い、それ以外はめまい、吐き気、過度な睡眠、頭痛、ストレス、口渇などが報告されています。次はこれら人々の意見を参考に、痛み、リラックス、睡眠についてなぜこのように言われているのかそのメカニズムを詳しく掘り下げてみましょう。

CBNは痛みに効果がある?

CBNは痛みに効果あり?

2024年に公開されたCBNが潜在的に持つ薬理作用についての洞察を提供するレビューでは、CBNはエンドカンナビノイドシステムと相互作用をすることで痛みの信号を調節する可能性があると言われています。このレビューの中ではCBNは人が体内に持つCB1とCB2という受容体に弱く結合することで鎮痛とリラックスに関連がある可能性があることに注目しています。ただし、CBNを使用した人での研究は限られているため有効性や安全性を確立するためには継続的な研究が必要であると言っています。

CBNの効果はリラックス?その特徴を解説

CBNはリラックスに効果あり?

リラックス状態にあるとは身体も精神的にも緊張が低い状態を指すため、CBNがリラックスにどのように関わっているかを知るためには、CBNがマインド的、身体的に何らかの影響を与えるかどうかを知る必要があります。

CBNの精神作用は低いが、「ある」と考えられている理由は、CB1というカンナビノイド受容体への結合の強さです。CB1に結合する成分を摂取すると精神作用が発現します。カンナビノイドの中でCB1に結合する最も有名な成分はTHCです。このCB1に作用する程度をTHCとCBNで比較すると、その数値の差がTHC:CBN=4:1、もしくは10:1であるため、「CBNはTHCの10%程度の精神作用を持つ」「CBNはTHCの1/4程度の作用がある」と説明されるようになったのです。THCが多く含まれるインディカ種という大麻草にはマインド的にも身体的にも強いリラクッス効果があることは有名です。これはインディカ種に含まれるテルペンという植物性化合物の影響も大きいと考えられていますが、いずれにしてもTHCによってリラックス出来るという情報がとても多いことは事実です。そして、CBNは冒頭でもお伝えした通り、THCが変化した成分であるため、THCが持つリラックス効果を弱く引き継いでいるとも考えられます。

また、先ほどお伝えした2024年の研究でもリラックス効果がある可能性があると言われていることから、程度や実際CBNにそのような効果があるかどうかに関する科学的な論理は少ないのですが、ある程度のリラックス効果がある可能性があると言えるでしょう。CBNが持つ精神作用について詳しくは「CBNがキマる?プロが教えるハイの真実と実際の効果を徹底解説!」で解説しています。あわせてご覧ください。

CBNは睡眠に効果あり?CBDとの違いとは

CBNは睡眠に効果あり?

睡眠サポートに貢献する可能性があるというCBNの特徴は比較的多くの記事で解説されており、主にグミやVapeリキッドなど様々なタイプの商品を睡眠補助用として販売する、CBNを取り扱う様々な異なるメーカーからの情報であることが多いという印象です。一般的に質の良い睡眠を取るためには以下のような条件が揃っていると良いとされています。

1. 定期的な睡眠スケジュール

定期的なスケジュール

毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きることで、体内時計を調整し、質の高い睡眠を促進すると言われています。

2. 就寝前のリラックス

睡眠前のリラクゼーション

就寝前にリラックスする時間を設けることは、質の良い睡眠促進するため、瞑想、深呼吸、ヨガなどのリラックス技術は、神経系を落ち着かせ、睡眠の質を向上させると言われています。

3. 快適な睡眠環境を整える

睡眠環境

暗く、静かで、涼しい環境は、質の高い睡眠を促進すると言われています。

4. カフェインとアルコールの摂取を控える

摂取しないほうがいいもの

カフェインは覚醒作用があり、アルコールは睡眠の質を低下させることが研究で示されています。

5. 適度な運動

適度な運動

定期的な運動は、睡眠の質を向上させることが多くの研究で示されています。

6. 寝る前のスクリーンタイムを減らす

スクリーンタイムを減らす

ブルーライトを発するデバイス(スマホやタブレットなど)は、メラトニンの分泌を抑制し、睡眠を妨げることがあると言われています。

CBNに痛みを和らげてリラクッス出来る効果があるのであれば、上記項目2. の「就寝前リラックス」にCBNがお手伝いできる可能性があります。今も研究者の間では、多くの人が実際に感じているというCBNの睡眠サポート効果を立証するべく日々研究が行われ、睡眠とCBNの関係性を解き明かそうとする研究文献も増えてきています。CBDも睡眠に効果があると考えられており、その関係性について研究されています。ハーバード医学部の情報によるとCBDには不安や不眠、慢性疼痛や依存症に役立つ可能性があり、これらの症状に対して比較的毒性のない選択肢となりつつあることがわかってきていると言います。CBDの研究数の方がCBNのものよりも圧倒的に多いのですが、CBDもCBNも潜在的にある部分では似たような効果を持っていることがわかります。これらの情報を見ると、CBNとCBDを混ぜることで相乗効果で更なる効果が得られるのでは?という疑問が生まれますが、その関係について調べた研究がありますので後ほど詳しくお伝えします。では次はCBNが含まれる商品形態による違いについてご説明します。

CBNが含まれるリキッドとオイルの効果はどう違う?

vapeとオイルの違いは

CBNが含まれる製品には様々なものが存在しています。その中には日本ではVapeリキッドと呼ばれる電子タバコのようなものを使用してCBNを摂取する方法と、オイルの中に含まれていて舌の上に垂らして摂取する方法、グミなどを食べて摂取する方法があります。中でもオイルは喫煙経験の無い方にとって最適な選択肢となっており、グミなどの糖分を含むカロリーのあるものを摂りたくないという方にも人気の商品です。

ただし、リキッドとオイルでは成分を体内に取り入れる量と、効果の発現時間が異なります。リキッドのように吸入する場合、取り入れる量は40%程度で効果の発現時間は吸入直後〜10分程度です。一方オイルは10〜20%程度の吸収率で摂取後20〜30分で効果があらわれます。このように摂取の方法によって体内に成分を取り入れる量や時間が異なるため、自分の好みや目的に合わせて様々な商品を人々は試しているようです。なお、コロラド州立大学ではCBNをフッ素化させることで成分を取り入れる割合を高くし、炎症や痛みの管理に使用できるようにする研究などが行われています。

CBNの安全な使用: 用量、注意事項

CBNの安全性は

最後に、CBNの安全性や用量、注意事項について確認して終わりたいと思います。

CBNは安心して摂取しても良いのか?

CBNは安心?

2024年に公開された「CBD を含む場合と含まない場合の CBN の安全性と睡眠の質への影響に関する二重盲検ランダム化プラセボ対照試験」という研究は非常に興味をそそられる内容でしたのでご紹介します。2022年5月〜11月の間にかけて18歳〜55歳の参加者を対象に行われたこの研究はCBN単独、もしくはCBDを併用した場合の睡眠の質に与える影響を調査したもので、参加者は7夜連続で以下のいずれかを投与されました

1. プラセボ
2. CBN 20 mg
3. CBN 20 mg + CBD 10 mg
4. CBN 20 mg + CBD 20 mg
5. CBN 20 mg + CBD 100 mg

結果、CBN 20 mgはプラセボと比較して睡眠の質に潜在的な改善効果を示し、覚醒回数と全体的な睡眠障害を有意に減少させ、CBDの追加による効果の増強は見られなかったと言っています。つまり、睡眠におけるCBDとの相乗効果や相加効果は見られなかったということです。国内のリキッドショップなどではよくカンナビノイドを組み合わせることで”アントラージュ効果がバッチリ”などという宣伝文句をよく見ますが、単純に組み合わせれば良いというわけではなく、実際このように効果が無い場合もあるというポイントがわかる研究でした。そしてこの研究ではCBN20mgを7日間に渡って人を対象に投与しましたが、1〜5のいずれの治療群においても有害事象は無かったと言います。重篤ではない副作用としては傾眠、頭痛、睡眠障害と味覚異常がそれぞれわずかに報告されていました。

また、オーストラリアのシドニー大学で行われている研究によると、過去に行われた研究の中で最大1200mgのCBNを最大4週間にわたり毎日経口投与が繰り返されたが、心拍数や血圧などのパラメータには有害な変化は無かったと言っています。これらのことから、CBNはある程度安全であると考えられますが、その安全性が立証されている訳ではありません。

CBNの最適な用量とは

CBNの用量

現在、アメリカなどのCBNオイルの販売メーカーでは、購入者に対しておすすめとされる体重別の投与量一覧などが公開されています。メーカによって推奨されるCBNの投与量は異なるため、これらの平均値を取った計算方法を記します。ただし、これらのチャートの科学的根拠は不明です。

低用量:体重0.45kg x 0.125mg
中用量:体重0.45kg x 0.2mg
高用量:体重0.45kg x 0.4mg

つまり体重が45kgの人であれば低容量は12.5mg、中用量は20mg、高用量は40mgとなります。そしてこれらは摂取経路によって体に取り込む量が異なり、オイルの場合は通常10〜20%、Vapeの場合は40〜50%です。例えばKush JPのCBN ProⅢというVapeリキッド商品には1mlのタンクの中にCBNが45%含まれているため、1本に4,500mgのCBNが配合されている計算になります。一般的に1mlのタンクは200回程度吸引できるとされているので、1回で吸引できる摂取量は22.5mg。つまり、低容量の場合は吸引時間を短く、中用量の場合は吸引約1回分、高用量の場合は吸引約2回分ということです。

CBNの注意事項

CBNはドラッグテスト偽陽性の可能性

CBNは尿中のTHC量をはかるドラッグテストで偽陽性が出る可能性がありますのでご注意ください。

以上、今回はCBNの効果についてお伝えしてきました。CBNには人の健康に影響を与えると思われる様々な効果が見込まれており、メーカーの情報によるとCBNは朝より夜の使用をすすめると言われています。CBNを摂取した感覚は主観的にCBDよりもはっきりとわかりやすい変化を感じることができることができます。そのため、様々な種類の商品が販売されていますが、初めての方が摂取する際は高濃度の商品ではなく、低濃度のものをまずは購入し、少しずつ試して自分にあった用量を探るようにしましょう。

【参考文献】

  • Aya Khouchlaa et al. | Health benefits, pharmacological properties, and metabolism of cannabinol: A comprehensive review | Industrial Crops and Products Volume 213, July 2024, 118359
  • Ken Olejar, PhD | Cannabinoid Conversion to CBN During Hemp Extraction and Post-Extraction Fluorination of CBD and CBN for Increased Bioavailability (2021) | Colorado State University Pueblo
  • Marcel O. Bonn-Miller et al. | A Double-Blind, Randomized, Placebo-Controlled Study of the Safety and Effects of CBN With and Without CBD on Sleep Quality | Experimental and Clinical Psychopharmacology, 32(3), 277–284.
  • Isobel Lavender et al. | Cannabinol (CBN; 30 and 300 mg) effects on sleep and next-day function in insomnia disorder (‘CUPID’ study): protocol for a randomised, double-blind, placebo-controlled, cross-over, three-arm, proof-of-concept trial |

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