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CBG9とは?リキッド販売店主が製造元の情報から徹底解説

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CBG9の前にカンナビノイド入門

CBGの生い立ちの説明

カンナビノイドとは、大麻草に含まれる天然の約540種類もの植物性化合物の一部です。これらカンナビノイドの中で有名なものは日本やヨーロッパの国で違法なTHC(テトラヒドロカンナビノール)、次いで世界のウェルネス市場において、ケア目的で様々な利用がなされて注目され始めたCBD(カンナビジオール)、その他CBN(カンナビノール)やCBT(カンナビトリオール・カンナビシトラン)、CBC(カンナビクロメン)など100種類以上が特定されています。

中でも「CBG」と略されるカンナビゲロールは、大麻草の成長と共に成分が変化することで有名で、CBGは植物の成長とともにCBDやTHCに変化してゆくことから、母なるカンナビノイドと呼ばれ、大変重要視されているのです。そしてCBGは若い大麻草に多く含まれますが、全体的な含有割合は非常に少ないのです。このことから「レアカンナビノイド」と呼ばれます。

CBGの効果をわかりやすく比べると、THCよりは圧倒的に弱く、CBDよりも少し強力な効果であると説明できますが、ここでの「強さ」が示すものは、ある研究におけるCBGが及ぼす人体への影響を数値化して数で表されたものです。カンナビノイドが人の体に影響を与えるメカニズムは、私たち人間が体内に持つエンドカンナビノイドシステムに成分が作用するからであることがわかっています。エンドカンナビノイドシステムの中でもCB1受容体とCB2受容体と呼ばれるカンナビノイドをキャッチするシステムが存在し、CB1という受容体に作用する成分を体内に取り込むと精神作用が現れるのです。このCB1への作用の度合いを表した研究によるとTHC>CBGとなっており、CBDはこの受容体には作用しません。ただし、CBGはTHCよりも弱いが向精神効果があるかというとそうではなく、CBGはCBD同様にハイになる成分ではありません。

このCBGに関連する、2024年にあるニーズを満たすために合成された新たなカンナビノイドがCBG9です。

 

 

CBG9はどこで作られた?

CBG9とは?説明画像

CBG9は、2023年下旬頃日本に新たに持ち込まれてきたCB9という、化学構造非公開のカンナビノイドを販売した企業から新しくリリースされた成分です。

CBG9はCB9同様、化学構造は公開されていません。それは製造業者とアメリカの販売会社、またはアメリカの販売会社と国内のVapeカート製造業者との間で直接交わされる秘密保持契約によるものです。CBG9はある条件下で生成されたれっきとしたカンナビノイドですが、製造方法や抽出過程を他社に模倣されたくないという製造元の考えから一般のユーザーがその構造を知ることはできません。

CB9の販売会社は、アメリカ、ミシガン州にある企業です。この企業は主にBtoBでカンナビノイド原料の卸を行っており、ヨーロッパや日本のリキッドメーカーに多く顧客を持つ非常に信頼性の高い企業で、CB9やCBG9以外にもCBDからHHCまで様々なカンナビノイドを取り扱っています。この会社はあくまでも原料の卸売業者であり、製造業者とは異なります。では一体製造元はどこなのか?という疑問が生まれますがこの点についても一般的なユーザーは知ることができません。ただし2023年12月時点でCB9の製造元はたった一つで、CB9は歴としたカンナビノイドであるということは間違いないと言われていました。

CBG9を理解するには、その前身となるCB9を知るとよりわかりやすくなりますので簡単にご説明します。

 

 

CB9とCBG9の違いとは

CB9とCBG9の違い説明画像

CB9はCBDから生成される非常に硬く結晶化しないディスティレートです。メーカーからはHHCやΔ8THCと類似した精神効果を発揮するとされており、日本国内でも「マイルドな体感」というレビューや口コミで人気を博していました。「非常に硬く結晶化しない」成分という特徴はH4CBDによく似ています。

2021年〜2023年までの間で、日本やヨーロッパの国などで向精神効果を持つカンナビノイドを摂取した事による健康被害が相次ぎ、THCOやHHCH、THCH、THCBなど様々な成分に規制がかけられ、指定薬物となってきました。例えばTHCOはTHCの3倍近い効果、THCHはTHCの10倍近い効果を持つなどと、これらの成分はよく「THCの〜倍」の強度を持つと口コミが広がり、中には「THCの30倍の精神作用がある」という成分なども広く出回っていました。これらを踏まえると規制対象とならないためには、成分が持つ精神作用が抑えられている事が望ましいことは自明の理です。その点においてCBD由来のCB9という物質は「マイルドな効果」が日本やヨーロッパに流通させるのには適しており、H4CBDなどと比べても圧倒的に喉への刺激が弱いことから吸引しやすいとリキッドユーザーから口コミで人気が広がったのです。

しかしCB9には二つの問題点がありました。一つめは原料の硬度です。硬度の高い原料はリキッドアトマイザーから漏れ出すことがないため保存や保管には優れているのですが、高濃度で配合してしまうとアトマイザーのリキッドタンクからコイルにオイルが染み込みずらく、空焚きを起こす可能性が高くなります。一度空焚きを起こしたタンクは内部のコイルが焼けた匂いが最後まで残り、リキッドそのものの味に大きく悪影響を及ぼします。それどころか、焦げたコイルと知らずに何度も熱を加えてしまうと、ユーザーが予期せぬ健康被害を引き起こす可能性も否めません。そのため、必然的にCBTやCBC、テルペンやCRDという結晶化しない液体を入れ、粘度を下げる必要があるのです。しかし粘度を下げるということはその分効果も弱くなる可能性があるため、調合のバランスが私たちリキッド製造業者からしても難しいのです。

もう一つは成分の生成が不安定であることです。CB9は全部で4バッチ製造され、#1と#4のバッチがヨーロッパや日本で流通しました。残りの#2と#3のバッチがこれらの国で流通しなかったのは日本では違法薬物であるTHCが検出されたからです。このようにCB9は高粘度である点と、安定性に欠けることから現在は製造されていません。

これらCB9が持つ問題点を補うべく製造されたのがCBG9という物質です。つまり、私たちリキッド製造者にとっても、ユーザーにとってもCB9が持つ重要な問題点を解消するために新たに生成された物質なのです。

ではCBG9はどのように製造されたのかというと、詳しくここでお伝えすることはできませんが、CBG9はCBGからCB9と同様の製造工程を経て生成されていますということだけお伝えしておきます。そして、原料となるCBGはCBDよりも幾分かわかりやすい体感を得られるため、CBG9の効果もCB9よりも若干強いのです。さらに、CBG9はCBG分子の基本構造を保持しているため、常に適法性があるということも大きな利点でしょう。また、粘度もCB9より低いため高濃度で配合することが出来ます。このように、CBG9という物質は以前リリースされたCB9のマイナスポイントを全て補って製造された全く新しいカンナビノイドなのです。

ただし、大麻取締法と麻薬及び向精神薬取締法の改正に伴い、CBG9に含まれるTHCの含有量は非常に重要になります。これまで日本に輸入されてきたカンナビノイドは、THCOやHHCといった明らかな精神作用を伴う物質であったとしてもTHCの含有量はだいたい0.02%以下であれば適法とされてきましたが、この成分に含まれるTHCの含有量の上限値が2024年12月12日以降、遙かに下がるため、新基準に適していないCBG9はこの日を境に違法薬物となりますので注意が必要です。これらの基準値や改正までの背景については「日本でCBDは大丈夫?改正大麻取締法施行後3つの規制ポイントとは」に詳しく記しましたのでこちらも併せてご覧ください。

CBG9の利点と用途

CBG9の利点説明画像

CBG9の良い点はなんといっても成分の適法性でした。昨今、カンナビノイドではなく、テルペンにもTHCが入っていたというニュースがあったように、ユーザーが過去に利用したことのない新規の販売業者の割引やキャンペーンにつられてECサイトに登録、ログインし、商品の支払いを済ませ、手元に届いたリキッドを喫煙具と共に持ち歩いているところを警官の職務質問にあい、検査されたらTHCが・・・というケースも現実にありうる話です。

購入したリキッドの製造プロセスにおいてTHCが混ざっていた場合、そのユーザーは違法な薬物を手にしたつもりはなくても逮捕起訴されることになります。このように違法薬物が混入しているかどうかという心配をしなくても良い原料は、安全に楽しみたいという多くのユーザーニーズに応じられているので、大きな利点でした。しかし、2024年12月12日以降はこの限りではありませんので注意が必要です。

さらにCBG9は前のCB9よりも強い効果が期待されます。つまり、カンナビノイドリキッドに慣れている中級者以上のユーザーニーズにも応えることが出来ます。これまでに規制がかかってきた強力な効果を持つ成分のような過剰摂取の危険性も無いため、強度の調整がしやすい原料でもあります。とはいえ、初心者の方は少量から試し、追加で摂取しすぎないよう自分に合った適量を探ることは非常に重要です。

また、CBG分子の基本構造を保持しているということは、CBGに似た効果が期待できるということです。CBGには幸せホルモンであるセロトニン受容体をブロックする働きがあるため、CBG9にはCBGのような覚醒する効果があり、ヘッドハイ優勢なので日中使いやアウトドア、クリエイティブな作業にも向いています。

このようにCBG9は緩やかながらわかりやすい効果を体験することができるという点が人気の要因でした。

 

 

抽出と生産、安全性

CBG9抽出に関する説明画像

CBGが大麻植物内で希少であることは先にご説明しましたが、CBGはCBDと比較しても原料が高価であることは間違いありません。つまりそのCBGを原料として生成されるCBG9も希少だということです。

CBG9は秘密保持契約によってその生産方法や化学構成などをここに記すことは出来ません。そのため、様々な口コミや憶測が飛び交っています。これはCB9が生成された際に顕著で、「CB9はもはやカンナビノイドではないその他の成分かもしれない」と、過去にアメリカで噂されていたことは事実です。CB9同様にCBG9についての情報もわからないと、一般のユーザーは何を信じたら良いかわからなくなってしまうでしょう。事実私たちリキッドを製造者からしても、どのカンナビノイドが安全なのか、品質が間違いないかどうか、効果はどうなのかなどの確認はなかなか難しいのです。

では我々プロはどのように原料を見極めているかというと、これまでの取引履歴を重要視します。カンナビノイドの輸入には多くの書類の提出が必須で、アメリカの製造業者や販売者にこれら多くの書類の提出をお願いしなければなりません。この一つ一つのやりとりに真摯に対応してくれる企業は稀なのです。その中でもCBG9の販売者である企業はTHCが禁止されている様々なヨーロッパの国へも数多く対応している企業であるため、成分や効果に対する信頼性は高いと推測できるのです。

また、CBG9は原料を第三者機関に依頼し、有害な物質や違法薬物が含まれていないことなども検査されています。さらに、Kush jpでは製品を購入してくださるユーザー保護の観点から、最終製品や原料を国内で第三者機関に依頼して成分分析を行っています。このように検査を繰り返し、成分の安全性と適法性と確認した上で「間違いなく大丈夫である」という商品を作り上げているのです。

これらのポイントを踏まえて、CBG9は安心して摂取できる新しい成分であると私たちは判断し、お客様に提供することに決めました。ただし、これまでにもお伝えしてきた通り、法改正に伴う影響で、CBG9が含まれるリキッドは2024年12月11日までに消費し、カートリッジごと破棄してください。

 

 

法的状況と入手可能性

CBG9の法的立ち位置説明画像

CBG9はこれまでに説明してきたように生成の過程でTHCが残る不安定さを取り除かれた原料であるため、日本でも安心して摂取することができました。CBG9は食用品では無いため、CBG9をグミやクッキーなどの食品や飲料などのエディブルに含めてしまうと食品衛生法に抵触する可能性があるかもしれません。また、化粧品としての販売やペットへの使用なども避けた方が賢明です。最も望ましいのはVapeカートリッジやハーブ、ワックスなどに含めて摂取をすることです。そのため多くのベイプリキッド販売業者から商品が提供されており、CBG9がメインの高濃度リキッドもありましたが、多くはアントラージュ効果用として配合されているように見受けられます。

カンナビノイドの種類についてインターネットで検索をすると、知名度のあるCBDなどのカンナビノイドは通常、日本の情報サイトや販売者のECサイトが表示されるのですが、CBG9のように新しく知名度の低いカンナビノイドを検索すると、時々国外のECサイトなどが日本語で表示され、販売商品が海外で作成されているものもあります。海外で作られているリキッドはその国によって法律が異なるため安易に購入はしないようにしてください。心配であれば一度そのウェブサイトのホームを確認しましょう。通常は画面左上にサイトロゴやショップ名が表示されますのでそこをタップ/クリックするとそのショップのホームに飛ぶことができます。

CBG9は程よい作用を持っているため、CBG9が含まれるリキッド製品は初心者の方から上級者まで幅広く楽しんでいただきました。また、CBG9という成分を最大限生かし、効果を最大化するためにその他どのような種類のカンナビノイドをどの程度配合するか、という調合具合は各販売店のリキッド調合師の腕の見せ所です。また、使用するテルペンの質も味わいに大きく影響しますので、CBG9を含む商品を購入する際はこれまでの商品に定評のある業者から購入することを推奨します。

なお、Kush jpでは2024年12月時点ではCBG9の取り扱い商品はありません。

 

 

CBG9の将来とは?

CBG9の未来を表す画像

CBG9に関する効果や副作用などの研究は現段階では皆無です。つまり、CBG9について「科学的な根拠によると」という説明は一切出来ないはずなのですが、CBG9についてウェブ上で検索をすると、日本のみならずアメリカのサイトでも”科学的に”という言葉がコンテンツ内で使われて説明されていますのでこのような情報を鵜呑みにしないよう注意が必要です。

また、CBG9についての情報も製造メーカーが伏せている以上、詳しい効果や内容については言及出来るはずも無いのですが、長文で説明されているウェブサイトなどが存在します。よく見るとこれらのウェブサイト上の情報は主にAIによって生成されているもので、誤った情報が非常に多いことがわかります。

おそらく、CBG9は研究対象とはならないでしょう。なぜなら2024年12月時点でCBG9の販売卸売業者のウェブサイトには取り扱いが無いからです。更に、同年12月12日以降の改正法が施行されてからはCBG9の適法性は無くなってしまうため、今後の日本の市場からは完全に無くなってしまうと思われます。しかし、2023年12月から約1年間規制対象とならずに市場に残り続けたことを考えると、H4CBDのように比較的息の長いカンナビノイドの一つとなっていたことは間違いありません。

いずれにしても、2024年12月12日以降は「CBG9」というカンナビノイドを使用したリキッドをお目にかかることは無いでしょう。

2025年以降も日本の法律に抵触しない新たなカンナビノイドは開発される見込みですが、間違った情報を鵜呑みにすることが無いよう、情報の提供者、販売者が信頼するに値するかどうかをよく吟味してください。カンナビノイド製品を購入する際はソーシャルメディアで多くの反響があるショップ、もしくは実店舗でも取り扱いのあるブランドの製品を選ぶと良いでしょう。良いショップを見つけるポイントは次に示すとおりです。

・販売店が会社登録されているかどうか

・成分分析証明書などが表示されているか

・店舗型かECメインか

・最近オープンしたてか老舗か

・ある理由で休業、廃業した業者が新たに立てたサイトではないかどうか

これらを確認する必要があり、ひいてはユーザー自身、お客様自身がトラブルに巻き込まれる可能性を低くおさえることにも繋がります。なお、私たちは会社組織として2022年からECショップの運営を行なっています。私たちが心がけているのはTHCなどの違法薬物0%の安全なリキッド製作で、原料や香り/フレーバーを最大限に引き出す特別な調合、使い捨てPodの導入、適正在庫の管理、年齢確認、返品の対応やお客様のプライバシーの保護だけでなく、梱包、リキッド容量の適正化、広告パートナーとの連携、追跡可能な配送、出荷時の数量チェックリストの使用まで、お客様がいついかなる時、いかなる場所でも私たちの製品を快適かつ安心して安全に楽しんでいただくため、できる限りの努力を惜しまずここまで運営してまいりました。

ヘンプ由来の成分はここ数年で美容や健康といったウェルネス市場でも積極的に使用されてきましたがまだまだ日本国内ではその知名度は低いため、一般のユーザーが本当に良い安全な商品を見つけるためにはプロのサポートが必要だと感じています。

私たちは創業当時からお客様からのニーズに応え、多くの方が疑問に感じているヘンプ由来成分に関するガイドを記事にしてきました。今後もこれらの活動を通じて様々なカンナビノイドに関する知識を広くシェアしていきますので、ご不明点などがありましたらお気軽にお問い合わせください。

 

参考

 HIH | Cannabis (Marijuana) and Cannabinoids: What You Need To Know

Bona Voluntate 

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