CBNグミとお酒 味は合う?同時摂取はNG?安全な摂取方法がわかる【2025年最新版】
目次
CBNとは何か?科学的根拠に基づいた詳細な紹介

CBNとは何か Kush JP
CBN(カンナビノール)は、大麻草から抽出されるカンナビノイドの一種で、近年日本国内でも注目を集めている成分です。CBD(カンナビジオール、cannabidiol)やTHCと同じカンナビノイド系の化合物ですが、それぞれ異なる作用を持っています。
CBNは、THCが酸化することで自然に生成される成分であり、THCのような違法な精神作用は持ちません。日本では大麻取締法により厳格な規制がありますが、THCを含まない製品であれば合法的に販売や購入が可能です。特定商取引法に基づいた適切な表記のもと、国内でも多くのブランドがCBN配合製品を提供しています。
CBNの睡眠への効果:最新研究
2024年に権威ある学術誌Neuropsychopharmacologyに発表された研究により、CBNが睡眠に与える影響が初めて客観的に実証されました。シドニー大学Lambert Initiative for Cannabinoid Therapeuticsの研究チームによるこの動物実験では、CBNがラットの総睡眠時間を増加させ、ノンレム睡眠(NREM)とレム睡眠(REM)の両方を促進することが示されました(Arnold et al., 2024, Neuropsychopharmacology)。
さらに、人を対象とした臨床試験も実施されています。2024年にExperimental and Clinical Psychopharmacology誌に発表されたBonn-Millerらの研究では、293名の参加者を対象に、CBN 20mgを7日間連続で摂取した際の効果を検証しました。その結果、プラセボと比較して、夜間の目覚め回数の減少(p=0.025)と睡眠障害全体の軽減(p=0.023)が統計的に有意に認められました(Bonn-Miller et al., 2024)。
CBNの安全性
国内で販売されているCBN製品は、厳格な検査を経て市場に出ています。製造過程においは、原料の安全性確認から最終製品の品質評価まで、一部のメーカーでは独自の複数段階の検査が実施されます。ただしこの検査は商品によっては公的に義務化されているわけではありませんが、CBNグミやクッキーは一般食品として扱われ、製造には「食品、添加物等の規格基準」(厚生労働省告示第370号)の衛生条件を満たす必要があります。
海外製品と比較した日本製品との違いは、商品に含まれるTHCの含有閾値の調査が厳格に行われていることです。現行の大麻取締法の基準に対応するには、商品の原料に含まれるTHCの濃度が基準値以下である必要があり、更に、最終製品の形態(グミ、リキッド、飲料、油脂など)によってこの基準値の上限値が変わります。そのため特にCBNグミなどの食品については最終製品を第三者機関に分析調査を依頼し、CoAと呼ばれる分析証明書の取得が必須となっています。
一方海外ではこのTHC基準値が日本のものと比べてかなり高く設定されているため、CBD製品等であったとしても国内では違法となり、起訴される恐れが非常に高いのです。そのため、個人が海外の会社などから商品の注文をしたとしても、税関で止められて没収される可能性は高いため、商品代金に加えて高い送料を支払ったとしても手元に届かないばかりか法的責任を追わされる危険性があるため、CBN商品のみならず大麻関連の商品については必ず国内メーカーのものを購入しましょう。
CBNグミとは:製造方法と期待される効果

CBNグミとは Kush JP
CBNグミは、CBN成分を配合した食品タイプの製品で、手軽に摂取できることから人気を集めています。グミという形態は、オイルタイプと比較して味やフレーバーのバリエーションが豊富で、初めての人でも利用しやすい特徴があります。
CBNグミの製造方法
CBNグミの製造方法としては、まず大麻草からCBDを抽出し、CBNに精製したアイソレートという原料が使用されます。CBNアイソレートは国内製造ができないため、現在は100%輸入製品です。このCBNアイソレートを国内メーカーは輸入したのち、食品グレードのゼラチンや果汁などと混合してグミ状に成形します。CBNグミOEMを行う場合、製造受託業者は食品衛生責任者配置、製造記録、衛生管理計画(HACCP対応)を義務付けられます。
最終製品にはTHCが含まれていないことを確認するため、各工程で複数回の検査が実施されます。日本国内で製造される製品は、食品衛生法に基づいた厳格な基準をクリアしており、安全性が確保されています。
CBNグミの効果と商品の表現について
CBNグミに期待される効果としては、前述の研究で示された睡眠の質の改善が主なものです。Bonn-Millerらの研究では、CBN 20mgの摂取により、夜間の目覚め回数が平均で統計的に有意に減少しました。また、日中の疲労感への影響は見られなかったことも報告されています(Bonn-Miller et al., 2024)。
しかし、CBNは日本国内で医薬品として認可されておらず、疾患等の治療目的での使用が認められていないため、薬機法上「睡眠」や「ストレスの緩和」「抗不安」「気分を抑制する効果」などの広告表現を用いることはできません。合法な成分であることに変わりはありませんが、あくまでもサプリメント程度の立ち位置であるということは覚えておきましょう。
CBNグミの選び方
ここではCBNグミ製品を選ぶ際のポイントについて解説します。まず、成分表示や検査証明書の確認が重要です。信頼できるブランドは、製品の詳細情報をサイト上で公開しており、第三者機関による検査結果も閲覧可能です。また、サイトによっては会員登録やログインをすることで、製品に関する最新情報やポイントサービス、お得なクーポンなどの特典を得られるケースもありますので利用規約などを確認した上で登録することをお勧めします。
次いで重要なポイントは、CBNグミ一粒に何mgのCBNが配合されているかを確認することです。初めての方の場合、わからずに高濃度なグミを何粒も食べてしまい、状況によっては思わぬ経験をしてしまうケースがあります。そのため一粒に含まれるCBN含有量を必ず確認し、低用量から始めるようにしましょう。前述の通り、CBNは医薬品ではないため、用量のガイドなどを示すことはできませんが、一般的に一粒に5mg~30mgは低濃度、30mg〜50mgは中濃度、50mg以上は高濃度と認識されているようです。
また、グミ一袋に合計何mgのCBNが配合されているかどうかも確認しましょう。一般的なグミとは異なりCBNグミを求める方はCBNが持つ特徴的な体験を求める方が大半です。もちろん味が合うかどうかも重要ですが、一般的なグミと比べると価格は圧倒的に高価です。そのため、商品全体に含まれるCBNの含有量と価格を比較した上でコスパの良い商品を購入した方が満足のいくお買い物ができるはずです。
CBNの副作用とお酒(アルコール)の副作用:科学的比較

CBNとお酒の副作用を比較 Kush JP
CBNとアルコール(alcohol)の副作用を比較することは、両者を安全に利用する上で極めて重要です。科学的な研究報告に基づいて、それぞれの副作用を詳しく見ていきましょう。
CBNの副作用
WebMDによると、CBNは成人が1日20mgまでを7日間摂取する場合、おそらく安全(POSSIBLY SAFE)とされています。報告されている副作用には、味覚の変化、頭痛、眠気などがあります。ただし、より大量の使用や7日間以上の長期使用に関する安全性データは不足しています(WebMD, 2024)。
出典: WebMD. (2024). Cannabinol (Cbn) – Uses, Side Effects, and More.
Bonn-Millerらの臨床試験では、CBN使用者から報告された副作用は軽度であり、主に頭痛が挙げられました。重篤な副作用は報告されませんでした(Bonn-Miller et al., 2024)。重要な点として、CBNには依存性や中毒性がほとんどないことが確認されており、この点でアルコールとは大きく異なります。
アルコールの副作用
一方、アルコールの副作用は広範囲かつ深刻です。
米国国立アルコール乱用・依存症研究所(NIAAA)によると、アルコールは以下のような健康への影響があります:
- 脳への影響: 認知機能の低下、記憶障害、脳卒中のリスク増加
- 心臓への影響: 長期的な過度の飲酒は心筋症を引き起こし、高血圧、不整脈、心拍数の増加を招く
- 肝臓への影響: 肝疾患のリスク増加
- がんリスク: 乳がん、大腸がん、食道がん、口腔がんなど複数のがんのリスク増加
出典: National Institute on Alcohol Abuse and Alcoholism (NIAAA). “Alcohol’s Effects on the Body.”
世界保健機関(WHO)は2023年、「アルコール消費に安全なレベルは存在しない」と発表しました。エタノール(アルコール)は体内で分解される際に発がん性物質を生成するため、どのような種類のアルコール飲料であっても、その価格や品質に関わらず、がんのリスクをもたらすとされています。飲酒量が多いほどリスクは高まりますが、少量の飲酒でもリスクは存在します(WHO, 2023)。
さらに、WHOのデータによると、2019年には世界で約260万人がアルコール消費により死亡しており、そのうち160万人が非感染性疾患、70万人が外傷、30万人が感染症によるものでした(WHO, 2024)。
出典: World Health Organization (WHO). (2024, June 28). “Alcohol.”
比較評価
CBNとアルコールを上記のように一覧で比較すると、リスクプロファイルに大きな違いがあります。CBNは依存性が低く、重篤な副作用の報告が少ない一方、アルコールは、アルコール依存症など依存性が高く、長期使用による健康リスクが明確に確立されています。
Rehm (2011)の研究によると、アルコール消費は30以上の健康状態の必要不可欠な原因であり、さらに多くの疾患の寄与因子となっています。
CBN入りドリンクとお酒の効果を比較

お酒の代わりになる?CBNドリンクとは Kush JP
近年、一部のメーカーから発売されたCBN配合のドリンク製品が話題となっており、従来のアルコール飲料の代替品として注目されています。両者の効果を詳細に比較してみましょう。
CBN入りドリンクの特徴
CBN入りドリンクは、CBN成分を含む飲料で、リラックス効果や睡眠サポートを目的として開発されています。商品説明によると、多くの製品にはCBN以外にもCBD、CBG(カンナビゲロール)などの他のカンナビノイドが配合されており、相乗効果が期待できるとされています。
これらのドリンクは、アルコールを含まないため、翌日に二日酔いの心配がなく、肝臓への負担も軽減されます。また、カロリーも比較的低く抑えられている製品が多く、健康志向の人々に支持されています。
アルコール飲料の効果と健康リスク
スタンフォード大学医学部の研究者らは2025年、「適度な飲酒が健康に良いという考えは時代遅れである」と発表しました。2024年のJournal of the American Medical Associationに掲載された研究では、60歳以上の135,000人以上の飲酒者を追跡調査した結果、適度なアルコール摂取でさえも死亡率の上昇と関連していることが判明しました。その増加の多くは、がんと心血管疾患によるものでした(Stanford Medicine, 2025)。
出典: Stanford Medicine. (2025, August 19). “Alcohol consumption and your health: What the science says.”
エタノールは体内でアセトアルデヒドという化合物に代謝されますが、この物質はDNAや細胞成分を損傷させます。口、喉、食道、胃などの初期接触点が最も脆弱で、これらの部位でアルコール関連がんとの最も強い関連性が示されています。
効果の比較と評価
CBN入りドリンクとアルコールを比較すると、リラックス効果という点では共通していますが、そのメカニズムと副作用には大きな違いがあります。CBN入りドリンクは、より穏やかで持続的なリラックス効果をもたらします。ただし、CBNドリンクに含まれているCBNの含有量によっては金額は高いが何も感じないという方もいる可能性は否めません。
CBNグミとお酒を併用する弊害

CBNグミとお酒を同時に摂取する弊害に関する可能性 Kush JP
CBNグミとアルコールを一緒に摂取することは、複数の理由から推奨されません。両者の副作用が相乗効果を引き起こし、予期しない健康問題を生じる可能性があります。
中枢神経系への影響
1979年に実施された初期の研究では、CBD(CBNと類似のカンナビノイド)とアルコールの併用が検討されました。Consroeらの研究では、CBD 200mgとアルコール(体重1kgあたり1g)を併用した際、運動能力の有意な障害と時間認識の変化が観察されました。ただし、これらの効果はCBD単独では見られませんでした(Consroe et al., 1979)。
CBNとアルコールはどちらも中枢神経系に作用する物質です。これらを同時に摂取すると、過度の鎮静状態を引き起こす可能性があり、極度の眠気、意識レベルの低下、反応時間の遅延などが生じるリスクがあります。アルコールとCBDの併用が鎮静や眠気のリスクを高めるという情報もありますが一方で、CBDの使用をアルコール依存症の治療へ役立てる研究が進んでいるという情報もあります。(GoodRx, 2022)。
出典: GoodRx. (2022, November 17). “What You Should Know About Mixing CBD and Alcohol.”
肝臓への負担
アルコールは肝臓で代謝されますが、CBNも同様に肝臓の酵素系(特にCYP2C9とCYP3A4)を通じて処理されます。両者を一緒に摂取すると、肝臓に過剰な負担がかかり、それぞれの物質の代謝が遅延する可能性があります(Wikipedia, 2025)。
出典: Wikipedia. (2025, August 12). “Cannabinol.”
薬物相互作用の問題
すでに他の医薬品を服用している場合、CBNとアルコールの併用は複雑な薬物相互作用を引き起こす可能性があります。特に睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬などを服用している場合は、医師への相談が絶対に必要です。
Sleep Foundationによると、CBNを他の睡眠促進物質(L-トリプトファン、バレリアン、メラトニン、アルコールなど)と併用することについては、十分なエビデンスがないとされています(Sleep Foundation, 2025)。
出典: Sleep Foundation. (2025, July 15). “CBN for Sleep.”
研究報告では、カンナビノイドとアルコールの相互作用について、まだ十分なデータが蓄積されていないため、予防的な観点から併用を避けることが強く推奨されています。
CBNグミとお酒のまとめ:安全な摂取方法と推奨される利用法

CBNグミとお酒はNG 安全な使用を Kush JP
これまでの科学的根拠を総合すると、以下の結論が導かれます。
CBNの効果と安全性
- 睡眠への効果: 2024年の臨床試験で、CBN 20mgが夜間の目覚め回数と睡眠障害を有意に減少させることが実証されました(Bonn-Miller et al., 2024)
- 安全性: 適切な量(1日20mgまで)の使用では、重篤な副作用は報告されていません(WebMD, 2024)
- 依存性: CBNには依存性がほとんどありません
アルコールのリスク
WHO(2023)は「アルコール消費に安全なレベルは存在しない」と明言しています
アルコールは多数のがんのリスクを高め、心血管疾患、肝疾患などを引き起こします。2019年には世界で約260万人がアルコールにより死亡しました(WHO, 2024)
併用の危険性
CBNとアルコールの併用に関する人での研究は極めて限定的です。
1979年の研究では、類似のカンナビノイド(CBD)とアルコールの併用が運動能力の障害を引き起こすことが示されました(Consroe et al., 1979)
一部の情報では、カンナビノイドとアルコールの併用が鎮静や眠気のリスクを高めると警告しています。
推奨事項
- CBNグミとお酒を一緒に摂取しないことが最も重要です。
- 既存の健康問題がある場合や他の医薬品を服用している場合は、使用前に必ず医師に相談してください。
- 信頼できる国内ブランドから、第三者機関による検査証明書がある製品を購入してください。
- 最新の研究情報を定期的に確認し、科学的根拠に基づいた判断を行ってください
注記: 本記事の情報は2025年10月時点のものであり、CBNに関する研究は現在も進行中です。使用前には必ず最新の情報を確認し、医療専門家に相談することをおすすめします。本記事は情報提供を目的としており、医学的アドバイスの代替となるものではありません。



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