あまり目立たないが優秀なカンナビノイドCBDvとは
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あまり目立たないが優秀なカンナビノイドCBDvとは
CBDv(Cannabidivarin)とは、CBDファミリーに属する精神活性作用を伴わないカンナビノイドです。大麻植物に自然に含まれていますが、その量はCBDと比べると圧倒的に少ないと言われています。
この語尾に付いているv、ビバリンという言葉をどこかで聞いたことはありませんか?そうです。2023年8月に規制のかかったTHCv、テトラヒドロカンナビジバリンのvと同じです。
このことが示すのは、カンナビノイドの構造式でよく見る側鎖の構造が同じで、3つの炭素原子から成っているということです。
CBDvの歴史
CBDvは一般的にインディカ種に多く存在していると説明されることが多く、大麻研究者で有名なイーサン・B・ルッソ博士による2017年の「カンナビノイド薬理学」によると、CBDvはタイのメアオという大麻品種から初めて抽出されたと言われています。
同定されたのが1969年ですから、その歴史は長く、ある程度の量の研究が行われています。
CBDとCBDvの違いとは
CBDvはCBDとその化学構造が非常に似ていますが、冒頭でお伝えした側鎖の長さが異なります。CBDは5つであるのに対し、CBDvは3つと短くなっており、この違いが臨床的に違いをもたらすと言われています。
しかしレビューベースでは、CBDアイソレートとCBDvアイソレートをそれぞれ喫煙しても、そこまで大きな違いは得られなかったと言われているように、その感じ方は人それぞれです。
CBDvの口コミは
forbidden VというCBDv優勢の大麻株を喫煙したユーザーは、CBDでは抑えきれなかったイライラを見事に抑えることができたと言われています。ただし、この株にはTHCやCBGも含まれていることから、「CBDv単体での効果ではないかもしれないが」と付け加えられていました。
同株を喫煙したその他のユーザーはカウチロックならぬ、カウチ重力を体験したようで、その他スペーシーな効果があるとも言われています。
一方で、アメリカのカンナビノイド原料メーカーであるGVBバイオファーマの2023年8月の情報によると、現段階では高CBDv株は存在しないため、「高CBDv株」として販売されている大麻は間違いなくCBDv抽出物が後から吹き付けられている物であると説明されています。
結論
CBDと似たような立ち位置のCBDvですが、様々な目的で研究が進んでおり、既に数多く製品化されていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
もしかすると近い将来、CBDと同等の脚光を浴びるCBDvのニュースが製薬会社などから飛び込んで来るかもしれません。
参考文献
Ethan B. Russo, Jahan Marcu |Chapter Three – Cannabis Pharmacology: The Usual Suspects and a Few Promising Leads | Advances in Pharmacology, 2017
T D M Hil et al. | Cannabidivarin-rich cannabis extracts are anticonvulsant in mouse and rat via a CB1 receptor-independent mechanism | British Journal of PharmacologyVolume 170, Issue 3 p. 679-692
Daniele Vigli et al. | Chronic treatment with the phytocannabinoid Cannabidivarin (CBDV) rescues behavioural alterations and brain atrophy in a mouse model of Rett syndrome | Neuropharmacology Volume 140, 15 September 2018, Pages 121-129
GVB BIOPHARMA | How CBDv Interacts with Your System
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