カンナビトリオールの解読: CBTの包括的ガイド
目次
はじめに
CBTという言葉に出くわして混乱した経験はありませんか?その原因はCBTと略されるカンナビノイドが1種類だけではないことにあります。更に、日進月歩の大麻科学の世界では、常に新しい用語が生まれていますので、混乱するのはあなただけではありません。そこで今回はCBTというカンナビノイドの謎を一緒に解き明かしてみましょう。
CBTには何種類あるのか
CBTにはこれまでに9種類あることがわかっています。中でも最もよく名前を聞くのは、Cannabitriolカンナビトリオールと、Cannabicitranカンナビシトランの2種類です。両方ともCBTと略されることに間違いは無いのですが、厳密にいうと後者のカンナビシトランはCBT-Cと表記されます。カンナビシトランはCBTの中で最も有名であるためCBT=カンナビシトランとして説明されている情報が多いのは仕方が無いことですが、私達の記事では正式な表記であるカンナビトリオールをCBTとしてご説明していきます。
カンナビトリオール(CBT)とは?
カンナビトリオールは全く新しく発見された成分かというと、そうではありません。今から50年以上前の1966年に、オバタとイシカワという研究者によって単離されました。しかしそれから10年後の1977年まで確定されなかったという珍しいマイナーカンナビノイドです。
カンナビトリオール(CBT)を深掘り
化学構造
CBTの化学構造(C21H30O4)を見ると一般的なその他のカンナビノイド、特にTHCやCBDとよく似ていることから、これらのいとこのようなものであると考えられます。例えば、自分の顔の特徴を兄弟や親戚が共有していてもそれぞれが異なるように、CBTは他のカンナビノイドと分子骨格を共有していますが、独自の特徴的な箇所があります。
カンナビトリオール (CBT)の人体への影響
CBTの効果
カンナビトリオールは構造的にTHCに似てはいるものの、その受容体への結合度合いなどはよくわかっていません。CBTがTHCの精神活性作用を軽減する可能性があることから、エンドカンナビノイドシステムに働きかけることはわかっていますが、CBTの効果についてはより詳しい研究が必要です。
CBTの副作用
効果と同様にCBTの副作用に関してもより詳しい研究が必要ですが、他のカンナビノイドと同様、喉の渇きや怠さなどの軽い副作用を経験するユーザーもいるかもしれません。
CBTと他のカンナビノイドの比較
CBTとCBDの比較
CBTとCBDは、いとこ同士だと考えてください。どちらも潜在的な治療効果がありますが、CBTはあまり研究されておらず、その具体的な効果はまだ完全に解明されていません。
CBTとTHCの比較
THCには精神作用があるため、「ハイ」な気分にさせますが、CBTは一般的に精神作用がなく、まろやかであると言われています。
法的地位と使用
カンナビトリオール(CBT)は現在日本では合法の成分ですから安心して摂取可能です。しかし、国外では国、または地域によってその法的地位は異なります。そのため国内で製造されたCBTを含む製品を持って海外に渡航することは避けるか、どうしても必要な場合は渡航先の法律を常に確認することをお薦めします。
結論
カンナビノイドの世界は非常に広大で複雑です。THCとCBDがスポットライトを浴びている一方で、カンナビトリオール(CBT)のようなユニークな化合物についても日々明らかになってきています。科学が進歩するにつれて、このベールに包まれたユニークなカンナビノイドの効果や健康上の利点なども明るみに出てくるかもしれません。
よくある質問
カンナビトリオールはCBDやTHCと同じですか?
いいえ、CBTはCBDやTHCとは異なりますが、同じカンナビノイドファミリーです。
CBTで「ハイ」になることはありますか?
現在までの研究では、CBTにはTHCのような精神作用はないと考えられています。
CBTを含む製品はどこで手に入りますか?
CBTを含む製品はKush jpでも取り扱いがあります。よろしければ商品詳細をご覧いただき、CBTが含まれる商品をご検討ください。
CBTに関連するリスクはありますか?
どんな化合物でもそうですが、潜在的なリスクが生じる可能性があります。CBTや他のカンナビノイドを試す前に、専門家に相談することをお薦めします。
CBTは人体でどのように作用しますか?
他のカンナビノイドと同様に、CBTはエンドカンナビノイド系と相互作用しますが、具体的な相互作用や効果はまだ研究中です。
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