タイ発の成分CBP 数多のプロが関わり開発された最新カンナビノイドの魅力と安全性を探る
目次
はじめに
2019年から徐々に広まり出したCBDを皮切りに、国外では様々なカンナビノイドが開発され、次々とTHCが除去された形で日本に輸入されました。
中にはTHCの数十倍もの効力を持つ成分や、少量の摂取で24時間以上効力が続くものなど、圧倒的な体感と精神作用を伴う成分も多かったことから、これらの成分は薬機法に基づき規制がかかり、輸入、所持、使用、購入、譲り受けが禁止されました。
記憶に新しいのは2022年3月17日以降指定薬物となったHHCや、2023年12月2日以降指定薬物となったHHCHなどの成分で、保健衛生上の問題があると考えられたため規制対象となったのです。
そんな中、国内市場に全く新しい成分としてCBPというカンナビノイドが台頭してきました。一体どのようなカンナビノイドなのでしょうか?その実態を詳しく探ってみましょう。
CBPとは
CBPとはタイのPacific Cannovation Group、略してPACCAN社で開発された新しいカンナビノイドです。
CBDから変換されたCBPは形状がCBCによく似ており、粘度が低いため高濃度で配合しても結晶化しないという利点があります。
CBPという名前の由来や化学式は開発企業との秘密保持契約により公開することはできませんが、れっきとしたカンナビノイドであることは間違いありません。
名前の由来や化学式がわからないという点においては2024年1月時点で国内に流通するCB9という成分を彷彿させ、CB9にまつわる様々な憶測や、単なる化学物質ではないか?などの噂話があることから、少し不安に感じる方もいることでしょう。
しかし、CBPを開発したPACCAN社という企業について深く知ると、その不安も解消されるかもしれません。
CBPを開発したPACCANという企業とは
PACCAN社は大麻合法化国の一つであるタイの首都、バンコクの中心地から少し北東に上った場所に本拠地を構えており、大麻製剤の開発を行う、グローバルビジネスを展開する企業です。
一見すると、よくある小さな卸売業者の一つのように感じるかもしれませんが、原料開発ラボを併設しており、大麻植物の遺伝子の選択、開発、栽培、最終製品への製造などをワンストップで行うことができる大規模な垂直統合型の企業です。
同社には多くのスペシャリストが従事しており、中でも医療技術部長を務めるイワン・ミハイロビッチ博士は、チューリッヒ工科大学で薬学を専攻し、国際的な製薬業界に携わった経験のあるプロの開発者です。
その他多くの医療大麻のドクターが名を連ねるPACCAN社は独自のウェルネスセンターや認定クリニックも運営しています。
CBP開発企業PACCANの過去の功績とは
PACCAN社のHPによると、2022年8月17日に、タイ東北部エリアに広がるコラート高原の北側に位置する、ウドーンターニーという商業都市にあるウドーンターニー癌病院と、商用目的の医療大麻製品の研究、生産、製造に関する共同開発を行うための合意書を交わし、同年11月29日にタイ政府を支援する取り組みの一貫として日本円で200万円に相当するCBDやCBG、CBNなどの大麻製剤の寄付を行ったそうです。
これらの取り組みは大麻製剤による代替治療の更なる向上を目的としており、PACCAN社が、単なるサイコアクティブ成分の製造業者とは一線を画いていることがお分かりいただけることと思います。
このPACCAN社で新たに開発されたカンナビノイドがCBPという成分です。
CBPの効能と安全性は
CBPの効能についてPACCAN社からのオフィシャルなアナウンスによると、最適な睡眠環境のサポートやリラックス、心のモヤモヤなどに効果を発揮できる可能性があると言われており、特徴的であるのは、吸入だけでなく食用としても適しているという点です。そのため、ベイプのみならずエディブルに使用しても問題ないようです。
CBPの安全性に関しては、GMP(医薬品の製造管理、品質管理の基準)に基づき、PIC/Sと呼ばれるスイスのジュネーブに本部がある医薬品査察協会の規格に沿って製造、開発されているため、信頼性はかなり高いと考えられます。
CBPの体感
CBPの体感に関しては非常に情報が限られていますが、ユーザーレビューベースでのCBPの体感をお伝えします。
まず、CBPの強さを過去に日本で流通した成分と比較すると、HHCOやΔ8-THCOと同等程度であると言われており、CB9や10-OH-HHCよりも強いと感じるユーザーが多いようです。
吸引摂取をした場合、立ち上がりは非常にスムーズで、約10分後から緩やかにヘッドハイを感じることができ、喉への刺激をほぼ感じないためベイプリキッドには最適であると言えるでしょう。
空腹感を感じるという声が多く、効果の継続時間も2~4時間程度と長すぎないため、様々な用途で楽しむことができます。
結論
2023年末の大麻グミ騒動以来、強烈な体感を伴うカンナビノイドは市場から姿を消しましたが、今回のCBPは強すぎず、弱すぎない効果から多くのユーザーを魅了しています。
原料の開発会社がしっかりした企業であるため、ある程度の安全性も担保されており、今後様々な商品に含まれることが期待されています。
ただし、2023年に多くの原料が規制された後であるため、CBPと銘打った違法成分を含む原料も出回る可能性や、過去にCoAの改ざんなどが行われた事実を鑑みると、CBP製品の購入は、本当に信頼できる国内ベンダーから購入することを強くおすすめします。
参考文献 : PACICIF CANNOVATION GROPUP
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