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CBDの異なる形態:アイソレートとディスティレート、THCが入っていないのはどちらか?

はじめに

CBDは麻や大麻植物から抽出される最も有名な成分のうちの一つですが、CBDが潜在的に持つ治療効果は多岐に渡り、使用用途も様々であることから世界的にその名前が爆発的に広まりつつあります。

日本でも75年ぶりの改正となる大麻取締法ではCBDを含む医薬品の使用が承認されるよううになるなど、CBDの認知度は国内でも高まっています。

このCBDは抽出過程でアイソレートとディスティレートと呼ばれる異なる形態に分かれます。

この違いを理解することで、それぞれを含む商品の特性や利点がきちんと理解できるようになりますので、その違いについて詳しく解説していきます。

CBDアイソレートとは何ですか?


CBDアイソレートとは、CBDの最も純粋な形態です。

一般的なCBDアイソレートは純度が100%に近い 精製物質で通常白い結晶です。麻や大麻植物に含まれている成分であるフラボノイドやテルペン、その他のカンナビノイドなどは抽出の過程で全て取り除かれます。

CBDアイソレートの利点は、CBD単独の効果を体験したい方には最適で、食べ物や飲料だけでなく、バームやクリーム、Vapeやハーブなど様々な製品に含めることができるため、非常に汎用性が高い形態のCBDであると言えるでしょう。

一方で、CBDアイソレートには短所もあり、麻や大麻植物に含まれているそのほかのカンナビノイドやテルペンなどとの相加的なアントラージュ効果を感じることは出来ません。

これがCBDアイソレートの特徴です。

CBDディスティレートとは何ですか?


CBDディスティレートとは、精製されたCBDを含む全草のエキスと表現出来ます。

CBDアイソレートは純度が100%に近い、限りなくCBDのみの形態であるとご説明しましたが、CBDディスティレートには一般的に70~80%程度のCBDが含まれます。

そのほかの20~30%には、麻などに含まれるその他のカンナビノイドや、テルペン、フラボノイドや脂肪酸などが含まれます。

つまり、CBDアイソレートの欠点がそのままCBDディスティレートの利点となるため、CBDディスティレートにはアントラージュ効果を生み出す可能性があるということです。

一方CBDディスティレートにはCBD以外の成分が入っているため、味や香りなどを邪魔することがあるという点が欠点であると言えます。

しかしここで、「CBDディスティレートはCBDを含むその他のカンナビノイドも抽出されるということから、日本では違法成分であるTHCを含まないのか?」という疑問が生まれます。

そこで次に、THCを含むものと含まないものについてご説明します。

フルスペクトラムとブロードスペクトラム

フルスペクトラムCBDとは、麻に含まれる全ての成分が抽出された形態を指すため、THCも含まれます。一方でブロードスペクトラムとは麻に含まれるTHC以外の全ての成分が抽出された形態を指します。

このフルスペクトラムとブロードスペクトラム、アイソレートとディスティレートという表記の違いが時に消費者を混乱させる一番の原因です。

いずれにしても「フルスペクトラムCBD」という製品と、「THCを含むCBDディスティレート」という製品は共にTHCを含む蒸留物であるため、日本に流通し得ません。

つまり、国内に流通する「CBDディスティレート」や、「ブロードスペクトラムCBD」とは、「THCを含まない、CBD以外の麻の有効成分を多く含む物質」という認識で良いと思います。

結論


CBDアイソレートとCBDディスティレートの違いは、CBDの含有量とその他の成分が含まれているかどうかということです。

CBDアイソレートはCBDの最も純粋な形態であり、CBDディスティレートはより幅広い種類のカンナビノイドとテルペンを含むため、潜在的なアントラージュ効果を提供します。

アイソレートは、他の麻植物化合物を含まない高濃度のCBDを必要とする人に最適で、
ディスティレートは、THCを除く、麻が持つ多くの利点を享受したい人に最適な形態です。

どちらが適しているかは、消費者が何を求めているかによって変わります。今回の記事が、その判断材料となれば幸いです。

参考:Vinnie Sarrocco | Full-Spectrum vs. Distillate Cannabis Extracts: What’s The Difference? | Herb https://herb.co/learn/full-spectrum-vs-distillate

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